外来診療
1.総合診療科外来
総合診療科では、どの診療科に紹介すべきか判断に迷う患者さんや、複数の問題が重なり診療の整理が必要な患者さんを対象としています。
【紹介の目安】以下のような患者さんをご紹介ください
- 原因不明の発熱
- 診断がつかず対応に苦慮している症例
- 複数疾患が併存し全体評価が必要な症例
- 心理的・社会的問題が診療に影響している症例
- どの診療科に相談すべきか迷う場合
必要に応じて入院による精査を行うほか、院内の各専門診療科や多職種と連携しながら診療を進めます。診断や治療方針が明らかになった後は、適切な専門診療科への橋渡しや、紹介元医療機関との連携を行い、継続的な診療を支援いたします。
2.もの忘れ外来
東北医科薬科大学病院は仙台市が指定している地域型の認知症疾患医療センターです。仙台市に4箇所あるセンターのひとつとして、仙台地域の認知症診療の中心的役割を担っています。東北医科薬科大学病院のもの忘れ外来は、脳神経内科、精神科と当科が協力して診療を行っています。
もの忘れ外来では、認知機能低下が疑われる方の診断、薬剤調整を行います。
- 身体診察、画像検査、心理検査などを行い診断をします
- 必要に応じて薬物治療を開始します
- 抗アミロイドβ抗体薬(レケンビ、ケサンラ)の導入を行います(抗アミロイドβ抗体薬の適応には細かな要件があります)
- 薬剤調整後は、かかりつけの先生方にお返しします
受診を希望される場合は、地域連携室を介してご予約ください。
もの忘れ外来は複数科が担当しています。総合診療科を希望される場合には、予約の際にお伝えください。
3.加齢・老年症候群外来(担当:冨田)
高齢期にみられる症状や機能低下を、老年医学の視点から評価し、対応策を提案する外来です。主に70歳以上(特に75歳以上)の高齢患者を対象としています。
単一疾患では説明しきれない高齢期の症状や状態を対象に、生理的加齢変化との区別、疾患の非典型的症候の可能性、多疾患併存や薬剤の影響について、診察・測定結果を基に検討します。特にフレイル、ロコモティブシンドローム、サルコペニア、カヘキシアといった老年症候群に該当するかを確認します。老年症候群と判定されることで、疾患名が確定できない状況でも病態の整理が可能となり、対応方針や当面の対策を検討しやすくなります。
心身機能や症状だけでなく、生活環境や社会的背景を含めた幅広い情報収集は高齢者診療において重要ですが、通常診療の中で十分に実施することは容易ではありません。本外来では、老年医学の総合評価の枠組み(CGA:Comprehensive Geriatric Assessment)をベースとした問診票を用いて、受診前に患者さんやご家族、関係者から必要な情報を収集することを特徴としています。
【紹介の目安】
主に70歳以上の患者で、以下に該当する場合
- 加齢変化と疾患の影響の区別が難しい症状や機能低下を認める
例:転倒、ふらつき、歩行障害、活動性低下、食欲低下、体重減少、低栄養 - フレイル、サルコペニア、ロコモティブシンドロームといった老年症候群が疑われる
- ポリファーマシーへの対応を要する
- 複数の問題が併存し、評価や対応方針の整理を要する
【提供内容】
- 受診前問診を用いた包括的老年医学的評価(CGA)
- 内在的能力(感覚、移動、気分、認知、活力)、機能的能力(ADL, IADL他)、外部要因(生活環境・社会要因他)
- 薬剤レビュー, 減薬・簡素化の提案
*内在的能力の代表的測定項目:
- 筋力(握力、膝伸展筋力)
- 筋量測定・筋質推定(BIA、DXA、画像解析等〔適応に応じ実施〕)
- 嚥下機能・呼吸筋機能推定(呼吸筋機能評価、RSST, MWST、問診)
評価結果は紹介元医療機関へ文書で報告し、老年症候群の判定結果、考えられる病態、追加評価の必要性、薬剤調整、運動療法、栄養介入、多職種連携などを含めた具体的な対応方針を提案し、最終的に紹介元医療機関での継続診療をバックアップいたします。
受診にあたっては、予約取得後に事前問診票へのご回答をお願いしています。
紹介につきましては、東北医科薬科大学病院医療連携室にご連絡ください。
